すなおクリニック院長の美容情報ブログ
【後遺症外来】15年間の悩みにさようなら。古くて石灰化したアクアミド除去
2025/08/03
こんにちは
本日は後遺症外来のモニターさんについてです。
60代の女性で、
約15年前に右目尻側のへこみがきになり
他院で相談したところアクアミドをすすめられ
注射したとのことでした。
結果として、右目尻側に
不自然なふくらみができてしまい
注入した医院に相談したところ
針をさして抜こうと試みる処置を
2回受けられたそうです。

大きな改善は得られず、
その後、15年。。。
ご来院時は右目尻に
不自然なふくらみが認められました。
触ると石のように固く
アクアミドが石灰化してしまっていることが
推測されました。

先ほどの写真でわかりましたでしょうか。
写真だとわかりづらいので印をつけてみました。



正面からみると、右目尻が外側にでっぱっていました。



👆超音波で皮下をみてみると、明らかに
異物を認め、一塊になっているようでした。
表面から大変浅い位置に存在していることも
かくにんできましたので
除去を計画しました。
超音波で事前にこういった判断ができることは
私たちにとっても患者さんにとっても
強い安心材料になります。

結果として、上の写真のように
石灰化したアクアミドをしっかり除去する
ことができました。

形成外科医ですので、傷跡は最小限に。
上の写真は7日目のご様子。
わずかに皮下出血の黄色みがありますが
最小限のダウンタイムだったかと思います。

患者さんは、治療にいたるまで
終始緊張した表情でした。
医療行為をうけて、悲しい状態になられていたのですから
新たな医療行為に対して警戒されるのも無理はありません。
でも、治療が終了した時、
そして、7日目に経過診察にお越しいただいたとき。
晴れ晴れとした笑顔をされているのを見て
私も心から嬉しいな~と感じました。
アクアミド除去のリスクは、部位や状況によって
異なります。
一般的には、完全除去が困難である点、
除去のための傷が目立つリスク、感染、出血、神経麻痺
などが挙げられるかと思います。
コストは今回モニター様になっていただき
税込み¥184,800
でした。
モニターさんにご協力くださった方、ありがとうございました。
15年間の悩みが消え、これからの毎日が
楽しくなられますように!
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土屋 沙緒
Sunao Tsuchiya
京都の美容外科・美容皮膚科すなおクリニックの院長。医師として、そして一女性の立場から、ちょっと役立つ美容情報をお届けします。