すなおクリニック院長の美容情報ブログ
脂肪はクッション
2023/06/02
昨晩は大学医学部の同窓会のお声がかかり
昔の同級生と少しメールで会話できて
心温まりました。
残念ながら今回はタイミング悪く参加できないんですけどね。
フェイスブックでもやってたら普段からみんなの様子が分かるんだろうし
関東に住んでたらもう少しフットワーク軽く
みんなと会えるんだろうけど
フェイスブックと家計簿が全く続かない性格だし
京都にいるしで、
もう同期とは関係ない人生のような気でいました。
ところがメールの中で昔のように「つっちー!」と呼びかけられたものなら
なんと嬉しくなることよ。
もう46歳のおばさんで、つっちーと呼ばれてたら
他人からみたら違和感ありありかもですけどね笑
どうにも社交性に欠ける自分のことも、また少し反省。
こういう話をすると
「わかります。私もです。社交的でい続けるのは困難ですよね」
という人と
「何を言ってるのか全然わからん。
私はあの人ともこの人とも古い人とも新しい友人とも仲良くしている。」
という人に分かれます。
後者の光り輝く生き方のひとが
私にはとっても眩しいわけですが、同時に
ちょっと脳みそがシンプルすぎるんじゃない?
なんて負け惜しみも
心に浮かびます。
ま、負け惜しみですね。笑
そんな風に個人個人、ちょっとした感覚の差があるわけですが
人間の個体のパーツによっても感覚受容器の鋭敏さに差があります。
麻酔の注射をするとき、
顔の中ではなぜかとにかく鼻と口の周りが痛いです。
鼻のホクロ、唇周囲のホクロをとる際の麻酔は
冷やして肩をとんとんして振動装置も使って・・・と、大変気を使います。
こんなに痛く感じる鼻が
なぜ顔の中で最も突出しているのか?
日本人はまだ平たい顔だからいいけど
欧米人なんてしょっちゅう鼻をどこかにぶつけて
足の小指をぶつけたときくらい
Oh No!
ってなんているんじゃないか。
いや、逆にアジア人ほど鼻の痛み感覚が鋭くないから
あんなに高い鼻を維持できているのか・・・?
などと失礼極まりない想像がやみません。
皮膚の層構造はざっくり表皮➡真皮➡皮下組織(メインは皮下脂肪)
ですが、表皮➡真皮までは
極めて痛みを感じやすく
切開時にはしっかり濃い麻酔液を浸透させる必要があります。
一方、皮下組織(メイン皮下脂肪)はうっすーい麻酔でも
問題なく手術をすすめることができます。
これってすごくよくできていますよね。
外界との接触面である、皮膚表面は感覚鋭く
熱いもの、痛いもの、冷たすぎるものにふれれば
すぐ気が付いてOh No!と飛びのくようにできており
脂肪はクッションとして
むぎゅむぎゅされてもあまり痛くないようになっている。
そう。脂肪は鈍感なクッションなのです。
鈍感なクッション。
なんて幸せな響き。
鈍感なクッションは身を守るのにとても大切です。
溺れたときや、遭難したときには寒さからも身を守ってくれます。
手術の時にも「痛い!」と言われづらい脂肪の操作はスムーズに進むので
私は大好き。笑
そんなラブリーな脂肪を愛するが故に
私はなかなか痩せないのです。
・・・と、釈明がながくなったけど、
夫よ。そういうわけなんだよ。
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土屋 沙緒
Sunao Tsuchiya
京都の美容外科・美容皮膚科すなおクリニックの院長。医師として、そして一女性の立場から、ちょっと役立つ美容情報をお届けします。