すなおクリニック院長の美容情報ブログ
トレチノイン、レチノール、バクチオール、レチノアート( ;∀;)①
2021/09/16
ビタミンAやビタミンA誘導体は
肌代謝をあげ、コラーゲン産生を促進し、
小じわを改善して肌にハリをもたらすし、
ニキビも予防できます。
また、ハイドロキノンと併用したときには
美白効果が増すなど、良いこと尽くしなので
使いたい、
使ってほしい!!!
でも赤くなる・ひりひりする・皮がむける・乾燥するなど
副作用がでるため敬遠されることも多い成分です。
毎日たくさんの患者さんの肌をみているけど
ビタミンAへの反応は個人個人千差万別。
傾向としては乾燥肌の人は反応がでやすく、
脂性肌の人は反応が少なめで、
人によっては弱いビタミンAでは効果が得られないことも。
皮膚の厚みも反応しやすさには関連していると
感じていますが、
もちろんレチノイン酸受容体の数やら働きやら、
代謝酵素の量やら働きやら、
複合因子で反応の強さが決まってくるのでしょうから
完全に読み切ることはできません。
あと、どれだけまじめに塗ってくれるかも関係します”(-“”-)”
気づいてみれば当院のビタミンA系化粧品のラインナップも
随分充実してきました。
一番穏やかで使いやすいのは、新登場のこれ。
プラスレストアシリーズのRAクリームです。
成分はレチノアート
別名 ヒドロキシピナコロンレチノイン酸
別名 グラナクティブレチノイド(この呼び名が今や一番有名かも)
レチノール・レチナール・パルミチン酸レチノールなどは全て
レチノイン酸(=トレチノイン)に変化して
肌のレチノイン酸受容体に作用するのですが、
このレチノアートはそのままの形で
レチノイン酸受容体に作用します。
レチノアートの特徴は、赤みやひりつき、乾燥、皮むけなどの
ネガティブな反応がほぼでないこと。
それでいてニキビ予防・肌のハリアップ・代謝促進などに効果が
あることが分かってきています。
長くなってきたので、続きはまた。
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土屋 沙緒
Sunao Tsuchiya
京都の美容外科・美容皮膚科すなおクリニックの院長。医師として、そして一女性の立場から、ちょっと役立つ美容情報をお届けします。