すなおクリニック院長の美容情報ブログ
後遺症外来~スレッドリフトの被害者~
2025/07/12
こんにちは。
先日、他院でのスレッドリフトのご相談に
お越しくださった50代女性についてお話します。
お話によると、他院にお顔の
リフトアップの相談にいったところ
全部で24本のスレッドを提案されたとのこと。
施術をうけてみると、頬がひきつれてしまっていたため
相談するとヒアルロン酸を注入されたそうです。
すると、ひきつれていた場所が固くなり
ドクターに相談するとすごい力で押されて
頬の皮膚が挫創になってしまったとのこと。
散々な目に会って当院にご相談にこられました。

(*↑イメージ画像です)
まず、最初に提案されたスレッドの本数が
異常です。
「ショートスレッド」と呼ばれる細いPDO糸などだと
数十本から100本など大量に挿入することはあるのですが
ショートスレッドでひきつれることは、まずありませんので
この方に使用されたスレッドはコグやバーブと呼ばれる
「ひっかかり」のある引き上げメインの糸だと思います。
引き上げ用の糸であれば、すごく沢山入れた場合でも
両側で10本などではないでしょうか。
顎下もいれたとしてもプラス4~6など。。
24と言う数字は、どう考えても多すぎると思います。

その後の対応も、顔を強い力で押してこすり
御顔に新たなけがをさせるなど
目も当てられない感じがします。
当院にてひきつれ部分にエアシャインという
機械を使い、
ひきつれ部分に対して
糸と皮膚の引っ掛かりを外す作業をさせてもらいました。

エアシャインは空気の圧力をつかって
皮膚の癒着部分や、陥凹部分を持ち上げる
機器。
周囲に空気が逃げないよう、しっかり
周りをブロックしながら使用します。
細い針も太い針も、カニューラも使用できるので
最小限のダウンタイムにできるところも利点。
無茶苦茶使用頻度が高い機器ではないけれど
「この機械ならなんとかなるかも」
という場面が時々あります。
今回の方は、3回くらい治療が必要かもしれませんと
お話をしてありましたが
初回から大きな変化があり喜んでくださいました。
患者さんが喜んでくださる時が一番嬉しいです。

患者さんのお顔には優しく丁寧に。
ひきつれにも厳重注意。
当院では施術中の痛みもできるだけ少ないよう
様々な配慮をしながら
スレッドリフトを行っていますので
よろしければご相談くださいね。
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土屋 沙緒
Sunao Tsuchiya
京都の美容外科・美容皮膚科すなおクリニックの院長。医師として、そして一女性の立場から、ちょっと役立つ美容情報をお届けします。