美容施術解説
韓国のウルセラは日本と何が違うのか|やりすぎない美容医療の観点から形成外科出身の医師が解説
2026/07/08
「韓国でウルセラを受けると安いと聞いたけれど、本当に大丈夫なのか不安」「日本と韓国のどちらで受けるべきか判断ができない」「韓国で受けた後にトラブルが起きたらどう対応すればいいのか」……。このようなお悩みをお持ちではないでしょうか?
ウルセラ(Ultherapy)は筋膜層(SMAS層)に作用する代表的なたるみ治療として知られ、近年は韓国での施術価格の安さから渡韓を検討される方が増えています。一方で、価格だけを軸に判断すると、機器の正規性・照射設計・アフターケアといった本質的な要素を見落とすリスクがあります。
本記事では、形成外科出身の医師の視点から、韓国でウルセラを受ける際の医学的な評価軸・日本との価格相場の比較・後悔しないためのクリニック選び・トラブル時の他院修正の現実までを、「やりすぎない」美容医療の観点から徹底解説します。
—
第1章 韓国でウルセラが注目される背景と「やりすぎない」観点での評価軸

韓国の美容医療ツアーが身近になるにつれ、「ウルセラを韓国で受けたい」というご相談がカウンセリングでも増えています。一方で、「日本で受けるのと何が違うのか」「本当に安全なのか」という不安の声も同様に届きます。
価格だけで判断する前に、医学的な評価軸を持っておくことが重要です。
—
1-1. 韓国美容医療ブームとウルセラの位置づけ
韓国は美容医療の競争が非常に激しい市場として知られています。クリニックの数が多く、施術の回転率が高いことから、機器の導入コストを効率よく回収できる環境が整っています。
ウルセラ(Ultherapy)は、米国のUlthera社(現在はMerz傘下)が開発し、Merz Aesthetics社が販売する高密度焦点式超音波(HIFU:High Intensity Focused Ultrasound)を用いた機器です。
皮膚を切開せずに筋膜層(SMAS層、しんまくそう)まで超音波エネルギーを届けられる点が、他の非外科的たるみ治療と区別される医学的な根拠となっています。
形成外科出身の立場から申し上げると、たるみの改善には皮膚の浅い層だけでなく、顔の輪郭を支える筋膜層への働きかけが重要だと考えています。
その意味で、SMAS層にアプローチできる機器というのは、非外科的たるみ治療の中でも一定の位置づけを持つと言えるでしょう。
—
1-2. 「安いから韓国で」だけで判断する前に知っておきたいこと
韓国のウルセラが日本より安い理由は主に、市場競争の激しさ・人件費・施術回転率の高さといった構造的な背景によるものとされています。
価格差があること自体は事実ですが、価格だけを軸に意思決定するのは、医師の立場からは少し心配な判断です。
「やりすぎない」美容医療の観点では、ショット数の多さ=良い施術ではないということを知っておく必要があります。
顔の骨格や脂肪の分布を無視して大量に照射すると、頬こけや輪郭の不自然な変化を引き起こすリスクがあります。
カウンセリングでよく「韓国で400ショット打ってもらったのに効果が出なかった」というご相談をいただきます。
効果が出なかった原因が機器の問題なのか、照射設計の問題なのかは、後から判断することが難しいのが現実です。
—
第2章 ウルセラの基本|SMAS層に届く超音波リフティングの仕組み
ウルセラについて正しい判断をするためには、施術の原理を知っておくことが助けになります。]
「どの層に、どんなエネルギーを、どの深さで届けるか」——この3点が、HIFU機器を選ぶときの核心です。
—
2-1. ウルセラ(Ultherapy)が筋膜層に作用するメカニズム

ウルセラが使用する高密度焦点式超音波(HIFU)は、焦点を絞ることで皮膚表面を傷つけずに深部にエネルギーを集中させる技術です。
照射できる深さは1.5mm・3.0mm・4.5mmの3段階があり、4.5mmのカートリッジが筋膜層(SMAS層)に到達します。
筋膜層は、顔の表情筋と皮膚をつなぐ薄い膜状の組織です。加齢によってこの層が弱くなると、皮膚が重力方向に下がりやすくなります。
超音波エネルギーを受けた筋膜組織は一時的に熱変性を起こし、その後の修復過程でコラーゲンの産生が促されるとされています。
即効性のあるリフトアップ効果というよりも、3〜6ヶ月かけて徐々に組織が引き締まっていく治療であることを理解しておくことが大切です。
効果の感じ方には個人差があり、皮膚の質・たるみの程度・年齢によって異なります。
—
2-2. ウルセラの「機種の新しさ」より大切な3つの判断軸

ウルセラには、従来から使われている通常版に加え、近年「ウルセラピープライム」と呼ばれる新しいタイプも登場しています。
両者の主な違いは、照射のスピードと施術時の痛みの感じ方にあるとされており、新しいタイプの方が照射が速く、痛みが軽減される傾向があると言われています。
ただし、ここで多くの方が誤解しやすい点があります。機種が新しい=効果が大きい、というわけではないということです。
ウルセラはどのタイプであっても、SMAS層に熱を届けてコラーゲンの産生を促すという基本的な仕組みは共通しており、得られる効果に本質的な大きな差はないと考えられています。
違いは主に「施術中の快適さ」や「施術時間」といった体験面に現れるものです。
| 比較の観点 | 内容 |
| 基本的な仕組み・効果 | いずれもSMAS層に作用。効果に本質的な大きな差はないとされる |
| 照射スピード | 新しいタイプの方が速い傾向 |
| 痛みの感じ方 | 新しいタイプの方が軽減される傾向 |
形成外科出身の立場から申し上げると、「どの機種か」を気にするよりも、次の3つの軸の方がはるかに仕上がりを左右します。
- 正規品かどうか: Merz社の正規機器か。類似の別機器が「ウルセラ」として使われていないか。
- 医師が直接施術するか: 照射の角度・深さ・部位の設計は医師の判断が結果を大きく左右します。
- 照射設計が適切か: 骨格・脂肪の厚み・皮膚の状態を踏まえた設計になっているか。
「最新機種かどうか」は、これら3つの軸に比べれば優先度の高い要素ではありません。
新しいタイプにこだわるよりも、正規品を、技術のある医師が、適切な設計で照射しているかを見極めることが、後悔のない選択につながります。
—
2-3. ウルセラと他HIFU機器(韓国製含む)との違い
韓国クリニックでは、正規品ウルセラ以外に韓国製のHIFU機器を「ハイフ」として提供しているケースがあります。
機器の名称が似ていても、FDA認可の有無・照射精度・安全性のエビデンスの蓄積量には差があります。
ウルセラ(Ultherapy)は米国FDA(食品医薬品局)の承認を取得している機器です。
一方、後発の韓国製HIFU機器はFDA承認を持たないものも多く、照射の安定性や出力精度のエビデンスが十分でない場合があります。
「ウルセラ」として案内されても、実際には異なる機器が使用されているケースがあります。
施術室で機器本体とMerz社のNFC認証(専用アプリで正規品かどうかを確認できる仕組み)をその場で確認することを、多くの患者さんにお勧めしています。
—
第3章 韓国と日本のウルセラ料金相場を冷静に比較する
「韓国でどれくらい安くなるのか」は、多くの方が気にされるポイントです。
数字の比較だけで判断せず、総合的な費用感と目的に照らして考えることが大切です。
—
3-1. 韓国の料金相場(フェイス全体・ショット数別)
韓国でのウルセラ施術は、一般的に顔全体(300ショット前後)で100万ウォン〜300万ウォン程度の価格帯とされています(2026年5月時点の一般的な相場として)。日本円に換算すると、為替レートによって変動しますが、おおよそ11万円〜33万円前後のレンジになることが多いようです。
ショット数が増えるほど料金が上がる仕組みのクリニックが多く、部位別(顎・頬・額など)の照射プランを組み合わせる形が一般的です。
ただし、掲載価格とカウンセリング後の実際の提示価格が異なるケースがあります。
「割引適用後の価格」「モニター価格」といった表記がある場合は、通常価格との差を確認しておく必要があります。
—
3-2. 日本の料金相場と価格差が生じる構造的理由
日本でウルセラを受ける場合、顔全体でおおむね20万円〜30万円程度が一般的な相場とされています。
料金体系はクリニックによって「ショット数ごとの課金」と「コース(プラン)制」に分かれます。たとえば当院(すなおクリニック)では、ショット単位ではなくプラン制を採用しており、ウルセラチーフリフト等のコースを¥198,000〜¥327,800の価格帯でご用意しています。
施術範囲やご希望の仕上がりによってプランをお選びいただく形です。
| 比較項目 | 韓国 | 日本 |
| 顔全体の目安 | 約11〜33万円程度 | 約19.8万〜32.8万円(当院のプラン制) |
| 価格競争 | 激しい(クリニック数が多い) | 限定的 |
| 人件費・テナント料 | 比較的低い | 高い傾向 |
| 施術回転率 | 高い | 相対的に低い |
この価格差は、市場の競争構造・人件費・施術回転率の違いが主な要因とされています。機器の品質の差ではなく、経営コストの差と考えると分かりやすいでしょう。
なお、日本の美容医療が「ガラパゴス化している」という表現を見かけることがありますが、国際競争にさらされていないことによる価格維持という側面があることは否定できません。
ただし、日本国内でのアフターケア体制・言語サポート・医師への継続的なアクセスという点には、それ相応の価値があります。
—
3-3. 「安さ」に隠れた追加コスト(渡航費・宿泊・通訳・トラブル時対応)

「韓国で受ければ10万円安くなる」という計算をするときに、見落とされがちなコストがあります。
- 渡航費: 航空券・空港交通費。価格帯や時期によって変動します。
- 宿泊費: 術後のダウンタイム対応のための滞在費。
- 通訳・コーディネーター費用: 日本語対応がないクリニックでは必要になる場合があります。
- トラブル時の再渡航コスト: 施術後に問題が生じた場合、再度渡韓するか、日本の別クリニックで対応してもらうかの選択が必要になります。
総額で比較すると、差額が想定より小さくなる場合が多くあります。
「目的が純粋な美容旅行との組み合わせであれば合理的」「アフターケアや継続治療を重視するなら日本での施術を検討する価値がある」というのが、一般的な判断軸と言えるでしょう。
—
第4章 韓国でウルセラを受ける際の医学的リスクと「他院修正」の現実
「韓国で受けてきたけれど、思ったような結果にならなかった」「帰国後に気になる症状が出た」——そういったご相談は少なくありません。
韓国でのウルセラに特有のリスクというより、施術そのものに伴うリスクを海外で受けるときの現実的な課題があります。
—
4-1. ウルセラ自体の一般的リスク(赤み・腫脹・神経症状の可能性)
ウルセラは非外科的施術ですが、リスクがゼロではありません。
一般的なダウンタイムとして、施術後数日間の赤み・腫脹・筋肉痛のような違和感が報告されています。多くの場合、1〜2週間程度で落ち着く傾向があります。
稀に起こりうる症状として、神経障害による一時的なしびれや感覚異常があります。お顔には多くの顔面神経と感覚神経が存在しており安全な照射には解剖学的な知識と注意が必要です。
多くのケースで数週間〜数ヶ月で改善が見られますが、施術前に医師から十分な説明を受けておくことが大切です。
また、照射設計が顔の脂肪分布に合っていない場合、頬部の脂肪が過度に収縮することで頬こけが生じる場合があります。
—
4-2. 韓国施術後にトラブルが起きたときの実務的課題

海外での施術後にトラブルが生じた場合、日本国内の場合と比べて対応の選択肢が限られます。
- アフターケアの継続性: 施術を行ったクリニックに再度かかるためには渡韓が必要です。
- 保証制度の確認: クリニックによって保証内容(再照射・返金等)が異なります。渡韓前に書面で確認しておくことが重要です。
- 言語の壁: トラブル発生時に詳細な症状を正確に伝えることが難しいケースがあります。
- 帰国後の対応先: 日本国内のクリニックで相談する場合、他院での施術記録がないため、施術内容の詳細(ショット数・カートリッジの種類・照射深度等)を自身で把握しておく必要があります。
施術記録は、もし可能であれば紙ベースまたはデータで取得しておくことをお勧めします。
—
4-3. 他院(海外含む)修正の相談で当院が見ているポイント
他院修正のご相談は、形成再建外科の経歴を持つ院長の土屋が中心となり対応しています。
韓国をはじめとした海外でウルセラを受けた後に「効果が出なかった」「頬がこけてきた気がする」「しびれが気になる」というケースで来院される患者さんも増えています。
カウンセリングでは主に以下のポイントを確認しています。
- 施術の詳細情報: 使用機器・カートリッジの種類・ショット数・照射エリア
- 現在の症状の経過: いつから・どの部位に・どの程度の変化があるか
- もともとのたるみの状態: 施術前の写真があれば参考にします
- 次の治療の必要性の判断: 再照射が適切か、別の治療(糸リフト・ヒアルロン酸等)の方が合っているかを検討
修正が必ずできるとは言えませんが、医学博士・美容外科学会専門医・女性形成外科学会専門医として、丁寧にご状況を伺いながら最善の選択肢をご提案することが、当院の基本姿勢です。
—
第5章 失敗を避けるためのクリニック選びと施術前後のチェック項目
韓国でウルセラを受けるにあたって「失敗したくない」というのは当然の思いです。
失敗の多くは機器の問題ではなく、クリニック・術者の選択と施術設計の問題から生じる傾向があります。
—
5-1. 正規品認証(NFC・アプリ)と医師施術かの確認
ウルセラの正規品確認にはMerz社が提供するNFCタグ認証システムが利用できます。対応するスマートフォンアプリで機器本体のNFCタグを読み取ることで、正規品かどうかを施術前にその場で確認することが可能です。
韓国では、ウルセラと類似した名称や外観を持つ別機種を使用しているケースがあります。
クリニックに依頼してNFC認証を見せてもらうことは、患者側の権利として適切な確認行為です。
あわせて確認したいのが、医師が直接施術するかどうかという点です。
ウルセラは照射角度・深度の設計が顔のどこに効果を出すかを左右します。看護師やスタッフへの委任が多いクリニックでは、この設計の精度が下がることがあります。
—
5-2. デザイン力と「やりすぎない」設計の重要性
ウルセラの効果を左右するのは、ショット数だけではありません。「どの層に」「どのエリアに」「どのカートリッジで」照射するかの設計が、最終的な仕上がりを決めます。
「やりすぎない」美容医療の観点からは、ショット数を増やせば増やすほど良い、という発想は危険です。
頬骨の下の脂肪が少ない方に深い層への照射を大量に行うと、脂肪が収縮して頬がこけて見えることがあります。
専門医の視点からは、骨格・脂肪の厚み・皮膚の状態を総合的に見た上で照射設計を組むことが望ましいと考えています。
カウンセリングで「何ショット打つか」だけを聞くのではなく、どの部位にどの深さで照射するかの設計を説明してもらえるかを確認するのが、クリニック選びの一つの基準になります。
—
5-3. カウンセリング時に必ず確認したい5つの質問
韓国のクリニックでカウンセリングを受ける際に、以下の項目を確認することをお勧めします。
- 正規品の確認: 「Ultherapyの正規機器ですか?NFC認証を見せてもらえますか?」
- 施術者: 「医師が直接施術しますか?」
- 照射設計: 「どの深さのカートリッジを、どのエリアに、どんな考え方で使いますか?」
- 設計の根拠: 「私の骨格・脂肪のつき方を踏まえて、どこを重点的に照射しますか?」
- アフターケアと保証: 「施術後にトラブルがあった場合の対応はどうなりますか?」
なお、「通常版か、新しいタイプか」という機種のバージョン確認は、必須の項目ではありません。前述のとおり、機種の違いは主に照射スピードや痛みの感じ方であり、効果に本質的な差はないとされています。
機種名そのものよりも、正規品か・医師が施術するか・照射設計が適切かという3点を確認する方が、仕上がりの満足度につながります。
日本語対応や通訳サポートがないクリニックでは、これらの確認が難しい場合があります。その場合は翻訳アプリを活用するか、日本語対応クリニックを選ぶことも選択肢です。
—
第6章 ウルセラと併用される複合治療|単一施術では届かない領域
ウルセラは優れたたるみ治療の選択肢ですが、「ウルセラだけで全てのたるみが解決する」と期待して受けると、物足りなさを感じる場合があります。
たるみには複数の原因層があり、それぞれに対応する治療を組み合わせることで自然な若返りに近づけることができます。
—
6-1. たるみは単一治療では完結しない医学的理由

顔のたるみは、複数の組織層で同時に起こる変化です。皮膚・皮下脂肪・筋膜層(SMAS層)・骨格、それぞれに加齢の影響が出ます。
| 組織層 | 加齢による変化 | 主なアプローチ |
| 皮膚 | コラーゲン・エラスチンの減少 | ウルセラレーザー・ダーマペン・外用 |
| 皮下脂肪 | 脂肪の再配置・下垂 | ヒアルロン酸・脂肪注入・脂肪吸引・糸リフト フェイスリフト |
| 筋膜層(SMAS) | 筋膜の弛緩・下垂 | ウルセラ・糸リフト・フェイスリフト |
| 骨格(骨量) | 加齢による骨吸収 | ヒアルロン酸による補完 |
ウルセラ4.5mmカートリッジが作用するのは主に筋膜層です。3.0mmカートリッジと1.5mmカートリッジが真皮に働きかけます。他の層に起きている変化には、それぞれに合った別の治療が必要です。
形成外科出身の立場から申し上げると、たるみ治療で「一つの施術で全てを解決しようとする」ことよりも、各層の変化に対応した複合的なアプローチが自然な仕上がりに近づくと考えています。
—
6-2. ウルセラ+糸リフト・ヒアルロン酸・ボトックスの組み合わせ
当院(すなおクリニック)でも、ウルセラを単独で処方するのではなく、患者さんの状態に合わせた複合治療を提案することがあります。
よく組み合わせる治療の例として:
- ウルセラ+糸リフト: ウルセラが筋膜層を引き締め、糸リフトで皮膚全体の位置を調整する組み合わせ。単独より自然なリフトアップが期待できる傾向があります。
- ウルセラ+ヒアルロン酸: ウルセラで全体の引き締めを行いながら、加齢で失われたボリュームをヒアルロン酸で補う。頬や目の下のくぼみが目立つ方に向いていることがあります。
- ウルセラ+ボトックス: リフトアップと筋肉の動きの調整を組み合わせることで、表情じわ+たるみに同時にアプローチします。
「複合治療=やりすぎ」ではありません。むしろ、各治療を必要最小限の量・範囲で組み合わせることが「やりすぎない」美容医療の実践だと考えています。
カウンセリングで現在の状態を正確に把握した上で、本当に必要な治療だけを提案するようにしています。
—
第7章 韓国ウルセラについてよくある疑問
韓国でのウルセラ施術を検討される方から、カウンセリングでよくいただく質問をまとめました。
—
「韓国のウルセラは日本より本当に効果が高いのですか?」
機器が同じ正規品ウルセラであれば、韓国でも日本でも施術の効果に本質的な違いはないと考えています。正規品かどうか・医師の技術・照射設計の質が効果を左右する主な要因です。
「韓国の方が上手い」「日本の方が安全」といった単純な比較は難しく、クリニック・術者ごとに評価するのが正確です。価格が安いことが効果の高さを意味するわけではありません。
—
「新しいタイプのウルセラ(ウルセラピープライム)を選んだ方がよいのでしょうか?」
近年、ウルセラには照射スピードや痛みの感じ方を改善した新しいタイプ(ウルセラピープライム)が登場しています。ただし、結論から申し上げると、「新しいタイプかどうか」で受ける場所を決める必要はありません。
前述のとおり、機種による違いは主に施術中の快適さ(照射の速さ・痛みの軽減)に現れるものであり、得られる効果に本質的な大きな差はないと考えられています。
痛みが心配な方が快適さを優先して選ぶ、という考え方はあり得ますが、「新しいタイプでなければ効果が出ない」というものではありません。
機種名を確認するよりも大切なのは、①正規品か(NFC認証で確認できるか)、②医師が直接施術するか、③ご自身の骨格・脂肪に合わせた照射設計を説明してもらえるかという3点です。
機器を直接見せてもらい、NFC認証で正規品であることを確認できれば、その上で機種のタイプは二次的な要素として捉えて差し支えありません。
—
「効果はどれくらい持続しますか?」
ウルセラの効果の持続期間は、一般的に1年程度とされています。ただし、皮膚の状態・年齢・生活習慣・施術のショット数・照射設計によって個人差が大きく、この数字はあくまで目安です。
効果が出始めるのは施術後2〜3ヶ月からという傾向があり、最大の変化を感じるのは3〜6ヶ月後になることが多いとされています。
「翌日から見違えるほど変わる」というものではなく、じわじわと体の修復反応が進む治療として捉えていただく方が、期待値とのギャップが生まれにくいでしょう。
—
「施術後に頬こけしたという声を見かけますが本当ですか?」
頬こけはウルセラ後の副作用として報告事例があります。深層への強いエネルギー照射が頬の脂肪層(バッカルファット等)に影響を与えることで、頬がこけて見えることがある、とされています。
全ての方に起こるわけではありませんが、もともと頬の脂肪が少ない方・頬骨の高い方には注意が必要なケースがあります。施術前のカウンセリングで自分の顔の特徴を伝え、照射設計の説明を受けることがリスク軽減につながります。
—
「他院(韓国含む)で受けた施術の修正は可能ですか?」
他院修正のご相談には、東京大学医学部附属病院・国立がん研究センター等での形成再建外科の経歴を持つ土屋院長が主に対応しています。
韓国での施術後にご不満やトラブルがある場合も、まずはカウンセリングにてご状況をお聞かせください。
修正が可能かどうかは、症状の内容・経過・現在の皮膚の状態によって異なります。必ずしも再施術が解決策になるとは限らず、経過観察が適切なケースもあります。
無理な治療の押しつけはいたしませんので、現在の状態を正確に把握した上で、選択肢をご一緒に考えるカウンセリングを大切にしています。
—
第8章 韓国渡航前に整理しておきたい判断基準と当院からのご案内
「韓国で受けるべきか、日本で受けるべきか」——この問いに唯一の正解はありません。ご自身の状況・目的・優先事項によって、合理的な判断が変わります。
—
8-1. 「韓国で受けるべき人」「日本で受けたほうがよい人」の判断軸
渡韓でのウルセラを検討する際、以下の2つの軸で整理すると判断しやすくなります。
韓国での受診が合理的な可能性がある場合:
- 旅行と美容施術を組み合わせたい方
- アフターケアよりも初回の施術体験を優先したい方
- ウルセラの効果を試してみたい方(大きなリスクを取りたくない方)
- 日本語対応クリニックの予約が取れる方・通訳手配ができる方
日本での受診を検討する価値がある場合:
- ダウンタイム後に日本国内でアフターケアを受けたい方
- 他の施術(糸リフト・ヒアルロン酸等)との複合治療を同時に相談したい方
- 他院修正を含む、継続的なメンテナンスを希望する方
- 費用より安心感を優先したい方
いずれの選択をされる場合も、「正規品の確認」「医師による施術の確認」「照射設計の説明」この3点は共通の基準として持っておくことをお勧めします。
—
8-2. 当院(すなおクリニック)のウルセラ・複合治療・他院修正への姿勢
すなおクリニックでは、ウルセラ(Ultherapy)を提供しており、たるみ治療の選択肢の一つとして位置づけています。
しかし「ウルセラだけが最善策」とは考えておらず、患者さんの状態・ご要望・ライフスタイルに応じて、サーマクールFLX・糸リフト・ヒアルロン酸・ボトックス・脂肪注入(CRF)などとの複合治療をご提案しています。
院長の土屋は、東京大学医学部医学科を卒業後、東京大学医学部附属病院・国立がん研究センター等での形成再建外科の経験を経て、医学博士・美容外科学会専門医・女性形成外科学会専門医として現在の診療にあたっています。
外科的な施術(フェイスリフト・眼瞼下垂等)と非外科的施術(注射・機器治療)の双方を組み合わせられる背景が、複合治療設計の強みになっています。
韓国で受けた施術の効果に疑問を感じている方、トラブルが気になる方、「次の一手」を考えたい方のご相談も承っています。無理な勧誘はいたしません。まずはカウンセリングで、現在の状態とご要望を正確に把握することから始めましょう。
この医師が監修しました
土屋すなお Sunao Tsuchiya
すなおクリニック院長・日本形成外科学会認定専門医
フェイスリフトと注入・顔の手術のスペシャリスト。美容医療における「やりすぎない」自然な美しさと調和を重視し、 患者一人ひとりの生活スタイルに合わせた無理のない治療法を提案しています。
前の投稿
韓国のウルセラは日本と何が違うのか|やりすぎない美容医療の観点から形成外科出身の医師が解説
次の投稿
韓国のウルセラは日本と何が違うのか|やりすぎない美容医療の観点から形成外科出身の医師が解説
最近の投稿
土屋 沙緒
Sunao Tsuchiya
医師としての視点で見る美容の裏側や、院長個人の考え、日常の出来事についてはnoteで発信しています。











