美容コラム
バストが垂れているかも、と感じたときの確認法
2026/07/09
最近、胸が垂れてきた気がするという方が
このコラムを読んでくださっているなら
できれば鏡の前で、乳頭の位置を確認してみてください。
おっぱいの下の折り目(乳房下溝)より乳頭が上にありますか。
乳頭が下になっている場合、何センチくらい
差がありますか?
乳房下溝と乳頭の関係で乳房の下垂の
程度を3つの段階にわけたのがRegnault(レグノ―)分類です。

この分類では
軽度(Ⅰ度)は、乳頭が乳房下溝とちょうど同じ高さにあるくらい。
中等度(Ⅱ度)になると、乳頭は折り目より下、
だいたい1〜3cmほど下がってきます。
でも、まだおっぱいのいちばん下ではなく、
少し手前にとどまっている段階です。
高度(Ⅲ度)では、乳頭がおっぱいの折り目から3cm以上も下がり、
乳頭先端が下を向くようになります。
この3つのどれにも当てはまらないのに、
なんだかおっぱいの下のほうだけが、ふくらんで垂れている。
そんなふうに感じる方もいることでしょう。
これは仮性下垂(pseudoptosis)といって、
乳頭は折り目より上にあるのに、
その下の部分だけが落ちてくるタイプの可能性があります。
仮性下垂は授乳を終えたあとや、
体重が変化したあとに多く見られます。
じつは、この仮性下垂や1度くらいの軽い下垂であれば、
しぼんでしまった乳房のボリュームを
インプラント(豊胸バッグ)や脂肪注入で
補ってあげるだけで
きれいに整うことが少なくありません。
乳頭の位置はそのままでも、下からふくらみが戻ると、
垂れて見えていた印象がやわらぐのです。
Regnault分類2度くらいから先になると、話が変わってきます。
乳頭そのものがある程度下がってしまっているので、
ボリュームを足すだけでは、
かえって不自然になってしまうことも。
こうなると、乳頭の位置を引き上げ、余った皮膚を整える
バストリフト(マストペクシー)が必要になることが多くなります。
ここまで読んで、鏡を見たり、
定規で確かめたりしてくださった方も多いと思います。
「わたしはたぶん、これくらいかな」と、
診察を受ける前にご自身でおおよその見当をつけておくことは
短い診察時間の中で医師と有意義に話し合うために、
とても役に立ちます。
でも実は乳房の治療方針は乳頭と乳房下溝の関係だけで
決まるわけではありません。
乳腺そのものが、どのくらいしぼんでいるか
充実しているのか。
皮膚の余裕がどのくらいあるか。
そうしたいくつもの要素を
医師が総合的に見て、 はじめて「あなたに合った方針」が決まります。
医師との話し合いの中で、
ご自身も納得できる治療方針に絞っていく作業は
とても大切だと思います。
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土屋 沙緒
Sunao Tsuchiya
医師としての視点で見る美容の裏側や、院長個人の考え、日常の出来事についてはnoteで発信しています。










