すなおクリニック院長の美容情報ブログ
眼瞼下垂手術
2016/09/18
台風が来ているようで、雨続きの1週間になりそうです。一時の暑さは和らぎましたが、蒸し蒸ししますね。体調はいかがですか。
昨日の晩は、シジミのお味噌汁を楽しみにしていたのに変な味と
臭いでショック・・・。
買ったその日に作ったんですけどーー。
まだまだ、食中毒にも気をつけたほうがよさそうです。
本日は眼瞼下垂についてです。
「眼瞼下垂症」というのは病名なんですが、脱力開眼時に上瞼が瞳孔かかってしまい、視野の妨げになる状態を言います。病名がつくほど重症の場合には、保険診療での治療対象となります。
そこまで深刻でなくても、年齢とともに誰でも眼裂(目の上下幅)は上瞼のたるみが強くなったり上瞼を上げる機能が弱まったりするため、だんだん狭くなってきます。
つまり、目が小さくなります。
見た目の問題だけでなく、人によってはなんとなく上瞼が重くてはばったい不快感を感じるようにもなります。
このため、上瞼の開きをよくする眼瞼下垂症手術は、病気の手前の方にも行うことがあります。
「眼瞼下垂症」の病名がつくレベル。
手術により瞼を上げる力を助ける操作をします。傷跡は二重のラインに隠れてしまうので目立ちません。
上瞼が下がってきてはいますが、瞳孔の上縁くらいに上瞼があるので、病名がつくレベルではありません。しかし、軽度とは言え上瞼が下垂しており、若いころの目の形とは変化してしまっています。
眼瞼下垂症の手術をすると、眼裂が大きくなります。
手術では、二重のラインを切開させてもらいます。眼瞼挙筋という上瞼を挙げる筋肉の腱膜を前転して、瞼板という軟骨に縫合します。すると上瞼を挙げる機能が強くなり、目の開きがよくなるのです。
ダウンタイムは、強い腫れが1週間。1週間後に抜糸をします。その後も少しずつ腫れが引いて、約3か月でほぼすべての腫れがひいていきます。
ダウンタイムはできる限り短い方がいいですね。
漢方薬で水の流れをよくし、浮腫(腫れ)を早く引かせるお薬があり、先日の形成外科学会基礎学術集会で臨床研究の結果報告を聞いてきました。よい効果が期待できそうです(!)ので、副作用に注意しながら使える条件の患者さんにはお勧めできるといいな、と思います。もちろん、薬が嫌いな方には無理してお勧めはいたしません。
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土屋 沙緒
Sunao Tsuchiya
京都の美容外科・美容皮膚科すなおクリニックの院長。医師として、そして一女性の立場から、ちょっと役立つ美容情報をお届けします。