すなおクリニック院長の美容情報ブログ
バイオリンと自己肯定否定感、母への感謝!?
2025/05/31
子供の頃、母が私にバイオリンを
与えてくれました。

当時、五嶋みどりさんなどの天才児が
テレビをにぎわせており
みどりさんのお母様がいかに
教育熱心だったかということも
合わせて報道されていたので
私の母も感化されて
よく遠くまでレッスンに連れていってくれました。
そんな母の期待を見事に裏切り
私には1ミリも才能がなく
夜はよく、「4本線の悪夢」を見ました。笑
太い線は男の人の怒鳴り声みたいに怖い、
細い線は幽霊みたいで怖い。
その間を自分が行き来する悪夢です。
4本の線って、バイオリンの4本の弦のことだ!
と気づいたのはだいぶ成長してから。
自分が小さなころバイオリン恐怖症だったのだと
物凄く腑に落ち、合点がいきました。
まさに「アハ体験」です。
「アハ体験」とは、突然何かを理解したり、
ひらめいたりする瞬間に「わかった!」と
感じる体験のことです。
茂木健一郎さんが提唱された言葉のようですね。
すごく脳にとってよいらしく
あの瞬間、私の脳はドーパミンで満たされ
悪夢体験による傷が癒えたのかもしれません。
(もしかしたらね)

まあ、そんな悪夢をみていたということ自体も
才能が皆無であったことのサポーティングエビデンスです。
明白な事実に対してサポーティングエビデンスが必要かどうかは
さておき。
しかし下手なりにバイオリンというものは
難しいからこそ楽しく
奥が深く、、、
言うことを聞かないからこそ
やめられない。
た~ま~にでる「おっ」という美しい音で
瞬時にいい気になる。
そんな感じで
私はいまでものらりくらりと
続けています。

人生に彩りを与えてくれた母に感謝。
そして、才能が1ミリもなくても
音楽って楽しい。
そんな確信のもと、
私もまた、娘二人に
バイオリンをやらせています。

先日発表会があり、
二人の娘が合奏をしました。
練習通りに弾ける二人をみて
「褒めて育てる」ことの意味を
はじめて目にしたような気がします。
これまで、褒めて育てることの弊害しか
見たことがありませんでしたから。
褒めて育てた結果、
幼稚園や低学年時には
自己肯定感モンスターみたいに育ってしまい
心の底から将来が心配だったお姉ちゃんも
中学生になり周囲とバランスをとることを覚えました。
発表会などで実力を発揮できる姿をみると
ココロの根っこに肯定感があるというのは
やはり大切なんだなーと深く感じ入りました。
五嶋みどりさんと比較するという
半ば虐待ともいえる仕打ちを受けてきた
わたしは(笑)心の根っこに
自己否定感が仕込まれており
特にリハーサルでは
左手右手左脚右脚が協奏して震え
関東大震災並みに。
上の娘に
「まま、右手(弓を持つ方)でホントに
ビブラートできるんだね」
と言われて苦笑。

本番はリハーサルよりは
マシだったけど、
娘たちに対する敗北感がぬぐい切れない
結果となりました。

でも楽しかった。
娘の成長は嬉しいものですね。

おじいちゃん、おばあちゃんたちや
お子さんが同じバイオリン教室にはいられた
友人からお花をいただきました。
自宅が一気に華やぎ幸せでした。
母も嬉しそうでした。
耳も遠くなりましたから。
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土屋 沙緒
Sunao Tsuchiya
京都の美容外科・美容皮膚科すなおクリニックの院長。医師として、そして一女性の立場から、ちょっと役立つ美容情報をお届けします。