すなおクリニック院長の美容情報ブログ
ピコレーザーで刺青(タトゥー)除去
2017/02/06
2013年に「最新の刺青除去レーザー」が入れ替わりました。
従来のレーザーはナノ秒という短いパルス幅でレーザーを照射するというものでしたが、その1000分の1であるピコ秒という大変短い時短パルスで標的にレーザーを照射する機器が登場したのです。
すでに複数の会社からこの最新のレーザーが販売されていますが、これらの総称を「ピコレーザー」と呼びます。
ピコ秒のレーザーとナノ秒のレーザー、単にパルス幅が短いから障害が少ないというだけの違いではなく、従来のナノレーザーは主に熱で標的を破壊していたのに対し、ピコレーザーは光音響作用という超音波の力を発生させて標的物質をより少ないエネルギーで破砕・粉砕することができます。
ピコレーザーの高いピークパワーと光音響作用により、タトゥー・刺青の色素がより効率よく粉砕可能になったのです。特に色素が細かく破砕されて見た目が薄くなったタトゥーでは、従来のレーザーだとほとんど反応しなくなってしまっていましたが、ピコレーザーであれば細かく粉砕された色素をさらに細かくすることが可能です。
また、カラフルなタトゥーをレーザーで消すことは大変難しいとされてきましたが、ピコレーザーでは従来最も難しいとされてきた黄色などの色も褪色させていくことが可能となっています。
当院で導入しているルートロニック社のスペクトラピコは、
1064nmの波長で黒色・濃色、532nmの波長で赤色・オレンジ色・黄色、595nmの波長でスカイブルー、660nmの波長で緑色のタトゥーを効率よく褪色させていくことができます。
タトゥーのレーザーで最も気になるのが痛みですが、麻酔法もクリーム麻酔・注射の麻酔・アイシングの3つを併用して、できる限り痛みが少ないように心がけています。麻酔の費用はいただいておらず、どの麻酔法にするか、3つとも全部組み合わせるか、など、患者さんの要望で100%決めています。
タトゥーの除去を検討されている方は一度カウンセリングにお越しくださいね。
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土屋 沙緒
Sunao Tsuchiya
京都の美容外科・美容皮膚科すなおクリニックの院長。医師として、そして一女性の立場から、ちょっと役立つ美容情報をお届けします。