すなおクリニック院長の美容情報ブログ
乾燥肌(ドライスキン)のスキンケア
2017/02/17
昨日は少し温かくなりましたが、またお天気が悪くなってしまい、寒々しい一日でしたね。
子供がインフルエンザにかかったので、大変個人的ながらざわついた一日でした。怖い夢を見るといって落ち着かず、今日は寝かしつけに1時間まるっとかかりました。
わたし自身はすぐにタミフルの予防内服を始めましたので、患者さんにはご迷惑をおかけしないでいけるのではないかと思います(^^;
さて、京都は湿度が高めとはいえ、冬はやはり空気の乾燥が気になります。エアコンによる室内の乾燥もお肌にはダメージを与えやすいですね。
湿度以外にも角層水分保持能を規定する因子はありまして、
①天然保湿因子 ②皮脂 ③発汗 ④角層細胞間脂質
の4つが肌のうるおいを左右します。
①の天然保湿因子とういのは、角層細胞の中に存在する水と結びつきやすい低分子成分。代表的なのはアミノ酸で、角層細胞中の水分を保持する大切な働きをしています。
②の皮脂は思春期以降、性ホルモンの上昇とともに増加します。思春期にニキビで悩まれた方も多いのではないでしょうか。しかし残念ながら40歳以降、皮脂の量は急速に減少していきます。
程よい皮脂の量というのがありまして、本来皮脂は水分と結びついて乳液状の膜を形成し、バリア機能を保ち角層水分保持に役立っているのです。皮脂が減りすぎてしまっては肌は乾くばかりです。
③発汗の多い人は、皮膚表面に皮脂や水分が補給されるため、角層の乾燥がしづらくなります。
④角層細胞間脂質とは、セラミドやコレステロール、脂肪酸等。
セラミドが含まれる基礎化粧品はだんだん増えてきましたね。セラミドは分子量が小さいためヒアルロン酸などでは入り込めない細胞と細胞の小さな隙間まで入り込んでお肌を保湿してくれるため、乾燥肌の改善に有効なのです。
角層細胞間脂質は角層バリア機能に必須で、高いバリア機能を発揮して水分の喪失を防ぎます。
さて、汗や皮脂が皮膚の保湿にとって重要だとはいえ、これらを放置していたら肌トラブルを招くということは誰でも知っていることです。
皮脂はてかりや毛穴の目立ちを助長することもありますし、酸化すればさらにニキビなどのトラブルを引き起こします。汗もべたつき、ざらつき、におい、皮膚トラブルの原因となります。
洗顔の目的は皮膚の上の汚れを落とすことであり、皮膚には影響を与えないことが理想です。
回復の早い皮脂は洗顔で落としても悪影響が少ないといえますが、天然保湿因子や細胞間脂質が洗顔で溶けだして失われてしまうことが皮膚の乾燥を引き起こす要因です。
まずは強い界面活性剤を使用しないと落とせないようなメイクをやめること。
そして、界面活性剤フリーの洗顔料や低刺激性活性剤のメイク落としを使用すること。
洗顔料の液性が弱酸性であることも、乾燥の予防にはとても大切です。
洗顔料の使用法も重要。濃い濃度の活性剤が肌に直接接触しないように、よく泡立てましょう。
また、皮脂の多いTゾーンからしっかりと洗い、乾燥しやすい頬や口元は軽く洗うにとどめましょう。
強くこするのはご法度。乾燥肌、肝斑、しみ、しわを招きます。
最も大切なのがすすぎ。
すすぎ残しのないよう、丁寧にすすぎましょう。額や髪の生え際、フェイスラインなどは残りやすいので特に気をつけましょう。この位置にニキビができる人は、ホルモンの影響であることも多いですが、洗顔料のすすぎ残しも悪化の一因かもしれません。
当院ではスキンキュアラボのミネラルファンデーションをお勧めしています。わたし自身もスタッフの多くも使用中(*強制はしてません笑)。簡単な洗顔ですっきり落とせるのに、カバー力もツヤも出すことができ綺麗に仕上がります。メイクブースで使い放題ですから、是非試してみてくださいね。
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土屋 沙緒
Sunao Tsuchiya
京都の美容外科・美容皮膚科すなおクリニックの院長。医師として、そして一女性の立場から、ちょっと役立つ美容情報をお届けします。