すなおクリニック院長の美容情報ブログ
豊胸で注入の素材、相次ぐ合併症 学会が禁止
2018/11/27
おはようございます。
授乳がほぼ終了し、しぼんでしょげかえった胸をみては、悲しむ私。
先日、上の娘が私の胸をみて「かわいい」といった時には半泣きでした。(笑)
美容外科分野での豊胸の手段は(笑)
①シリコンバッグ挿入
②脂肪注入
③充填剤注入
の、3つがメインです。
日本美容外科学会(JSAPS)で報告が多いのは①または②の単独または組み合わせ。
もっともよいとされているのは脂肪注入ですが、
日本人はやせ型の人がおおく、自己の脂肪だけではどうしても量が
不足してしまうので、シリコンバッグ挿入を併用することも。
(ちなみに脂肪注入やシリコンバッグ挿入に合併症が
ないわけではないので、そこは注意が必要です。
しこり形成、カプセル拘縮、石灰化などなど。。
少なくとも私自身は、どちらの施術も受ける気にはなりません。)
一方で、実は充填剤注入についてはずいぶん前から、「ほぼご法度」でした。
本日、朝日新聞のネットニュースで、日本形成外科学会が充填剤注入による
豊胸を禁止したとの記事が流れていました。
基本的には、顔であってもどこであっても、「非吸収性の充填剤」の注入はご法度です。
これは、ある程度勉強している医師の間では、もはや常識。
また、豊胸に使用されてきた充填剤は「吸収性」をうたっていたとしても、
7年以上もつなどと大変長期の充填剤も存在していました。
これは「吸収性」といえるのか・・・?
それほど長期に体の中に残存していますとカプセル形成が起きて
体に本来備わっている分解酵素が働けなくなってしまい、しこりになったり感染の原因になったりしてしまいます。
結果、「非吸収性」の素材と同じことに。
京都界隈でも、まだまだ複数のクリニックが危ない注入剤を提供しています。
あれだけ注意喚起されているのにまだ使っているんだーと、驚く気持ちもありますが、
そこは他山の石。
私自身も情報をアップデートし続けないと、いつか同じ轍を踏むことになりますから、
常に危機感をもって診療提供にあたりたいと思います。
(アクアフィリング、アクティブジェル、アクアミド、オルガノ―ゲン(古いか)・・・施術を受けたらだめですよ!)
豊胸って、自分が受けたいと思うほどは良い方法がないなーと感じています。
当然、施術の提供もできませぬ。。
誰か、良い方法を編み出してくれないかな。
ひとまず上向きブラジャーを大絶賛探索中の私でした。
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土屋 沙緒
Sunao Tsuchiya
京都の美容外科・美容皮膚科すなおクリニックの院長。医師として、そして一女性の立場から、ちょっと役立つ美容情報をお届けします。