すなおクリニック院長の美容情報ブログ
眼瞼下垂手術(額の緊張コントロールに時間を要した方)
2020/05/23
眼瞼下垂症の方を治療するときには着目ポイントが複数あります。
1.下垂の程度
2.下垂の左右差
3.上眼瞼皮膚のあまり具合
4.上眼瞼の凹みの有無
5.眉の位置、左右差
6.額のしわ
7.頭痛・肩こりの有無(筋緊張の指標)
8.一日の時間の中での症状の変化
沢山考えないといけないことがあり、
手術初心者には結構難しいと思います。
今、形成外科医として17年目になりましたが
巷のクリニックや大学病院で
保険診療手術をさせてもらっていた
医師3年目~のことを思うと
技術が大きく不足し
本当に患者さんに色々と申し訳なかったと
思います。
残念ながら若すぎる医師には
わからないこと、できないこと、気づかないことが
多くあります。
写真の方は、右(むかって左)の前頭筋の緊張が強い方でした。
こういう場合、手術をすると前頭筋の緊張がとれてしまうことも
あるのですが、この方はそううまくいかず・・・
術後も左の眉があがったままでした。
長年の癖がなかなか取れなかったのだと思います。
そこで左額にボトックスを少量打たせてもらいました。
この方に適切なボトックスの量を探るのに
時間がかかりましたが、最終的には落ち着いてきておられます。
本当に難しい。
これからも一生懸命技術を磨きます。
10年後には、40代の医者なんて青二才、と
(かっこつけて)言い放つことができるように。
モニターさんにご協力いただいた方、
ありがとうございました。
これからの毎日がますます
健やかで明るく楽しいものになりますように。
最近の投稿
土屋 沙緒
Sunao Tsuchiya
京都の美容外科・美容皮膚科すなおクリニックの院長。医師として、そして一女性の立場から、ちょっと役立つ美容情報をお届けします。