すなおクリニック院長の美容コラム
鼻の穴を目立ちづらくするダウンタイムの短い方法~鼻孔縁下降術~
2026/05/17
鼻の穴が見えてしまうお悩み
正面から鏡を見たときに「鼻の穴が見えやすい」
「小鼻の縁が上がっていて豚鼻っぽく見える」と
気になったことはありませんか。
こうしたお悩みを解消する手術が
鼻孔縁下降術(びこうえんかこうじゅつ) です。
一口に鼻孔縁下降術といっても
実は手術方法によって仕上がりや
「思わぬ落とし穴」が異なります。
今回はその違いを、できるだけわかりやすくお伝えします。

*(今回の症例)👆40代女性 鼻孔縁が上がっているため
鼻の穴が大きく見えてしまっていました。
鼻孔縁下降術とは ― 耳の軟骨を使って鼻のフチを下げる手術
鼻孔縁下降術では、多くの場合
耳甲介軟骨(じこうかいなんこつ) を使います。
耳の内側のくぼんだ部分にある軟骨で、
適度なカーブとしなやかさを持っており、
鼻の組織に近い性質を持っています。
この軟骨を採取し、鼻の穴のフチに移植することで、
上がっていた鼻孔縁を下げていきます。
この移植方法には大きく分けて 2つのやり方 があります。
①軟骨だけを移植する方法
②皮膚と軟骨をセットで移植する方法(複合組織移植・コンポジットグラフト)
です。
複合組織移植(コンポジットグラフト)とは
複合組織移植では、耳甲介軟骨を 皮膚とセット で
採取し、鼻の穴の内側に「パッチを当てる」ように移植します。
複合組織移植のメリット
✓鼻の穴の内側の皮膚が、移植した分だけ 物理的に延長 される
✓組織にかかるテンション(引っ張る力)が減るため、後戻りしにくい
✓鼻孔縁をしっかり下げたい症例では、効果が出やすい
これは確かに、機能面では大きな利点です。
複合組織移植のデメリット
問題は、移植する皮膚が 耳の皮膚 だということです。
耳の皮膚は
・毛が生えていない
・色味が白っぽい
・本来の鼻の中の粘膜とは質感が違う
という特徴があります。
鼻の穴の中は、普段の正面顔ではほぼ見えません。
しかし、
・下から顔をのぞき込まれたとき
・顎を上げて笑ったとき
・写真で見上げる構図のとき
こうした角度で、鼻の穴の中に 白い皮膚のパッチ が
見えてしまうことがあります。
人によっては「鼻の中にゴミか何か詰まっているのかな?」
と見えてしまうこともあり、これはこれで奇異な印象を与えかねません。
軟骨のみの移植 ― 控えめだけど自然な仕上がり
一方、軟骨のみを移植する方法では、
皮膚は採取せず、軟骨だけを鼻孔縁に挿入します。
鼻の穴の中に「別素材」が露出しない
下からのぞかれても違和感が生じにくい
ただし、皮膚が延長されない分、下げられる量は控えめ
組織の張力に押し戻されて、やや後戻りしやすい
それでは症例を見てみましょう
私の考え方 ― 美容手術で「新たな悩み」を増やさない
ここからは、私の美容外科医としての考えをお伝えします。
鼻孔縁下降術を希望される方は、「鼻の穴が目立つ」
というお悩みを解消したくて来院されます。
その悩みを解決するために手術を受けたのに、
今度は 「鼻の穴の中に白いものが見える」という
新しい悩み が生まれてしまっては、本末転倒ではないでしょうか。
美容手術は、健康に必要だから受ける治療ではありません。
「今より少しでも気持ちよく毎日を過ごすため」 に選ぶものです。
だからこそ、
手術で新たな悩みを増やすことは、極力避けたい。
これが私の信念です。
たとえ鼻孔縁を下げる効果が やや控えめ になったとしても、
自然な仕上がりが守られる 軟骨のみの移植 を、
私は基本的におすすめしています。
「最大限下げること」より、
「下げた後に気にならない仕上がりであること」
のほうが、長い目で見て満足度につながると
考えているからです。
もちろん症例によっては複合組織移植が適していることも
あります。患者さま一人ひとりの鼻の状態、
ご希望、生活スタイルを伺ったうえで、メリットと
デメリットの両方を率直にお伝えし、ご一緒に方針を決めていきます。
鼻孔縁下降術の料金は両側税込みで
¥352,000
パーツモニターさんは
¥309,700
です。
リスクは
効果不十分・鼻の縁が硬く感じる・左右差・
感染・出血・耳の変形などです。
モニターさんに協力してくださった方
ありがとうございました。
これからの毎日が明るく楽しく
なられますように!
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