すなおクリニック院長の美容情報ブログ
ヒアルロン酸の注入
2016/09/05
ヒアルロン酸は私たちの身体にも存在しており、日々、生まれたり吸収されたりという代謝を繰り返しています。
このヒアルロン酸を注射することによって、しわの治療をしたり、鼻や顎のラインを整えたりする治療は、1990年代後半から行われるようになりました。
注入用ヒアルロン酸製剤はバイオテクノロジーにより生産され、さらに吸収を遅らせて効果を長持ちさせる目的で架橋構造に変化を加えられています。さらに麻酔剤などを混ぜて注入時の痛みを緩和した製剤が多くみられます。
基本的には注入後、数か月から1年ほどで吸収されて注入前の状態に戻る、というのがヒアルロン酸の特徴ですが、1か所に大量に注入してしまうと吸収される前にヒアルロン酸周囲にカプセルが形成されるなどしてシコリになってしまうことがあります。このため、ヒアルロン酸注入による豊胸術は避けた方がよいでしょう。顎や、鼻筋に入れる程度の量ですと、通常はこのような心配は少ないといえます。
術前写真。 少し幼く見える可愛らしい印象でした。
もともとの可愛らしさを損なわず自然に見える程度に、少々の注入剤を鼻筋に注入しました。
ヒアルロン酸のアレルギーは2000人に1人程度と少ないですが、万一発生した場合にはヒアルロン酸分解酵素を注射してヒアルロン酸を分解し、さらに症状に応じてステロイドや抗ヒスタミン剤を使用します。
少しでも心配な症状が現れたときには、すぐにお電話やメールでお知らせくださいね。
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土屋 沙緒
Sunao Tsuchiya
京都の美容外科・美容皮膚科すなおクリニックの院長。医師として、そして一女性の立場から、ちょっと役立つ美容情報をお届けします。