すなおクリニック院長の美容情報ブログ
しみレーザー治療後の色素沈着
2019/08/16
台風が通り過ぎ、晴れ間がでてきました。
やはり陽の光があると、
気分が明るくなるものですね。
皆さん、ケガなどありませんでしたか。
昨日は臨時休診とさせていただき
大変ご迷惑をおかけいたしました。
今日はシミの治療についてです。
2013年にピコレーザーという
超短パルス幅のレーザーが出現して以来、
「旧式のレーザーとの違い」や
「各社から販売されているピコレーザー間の性能の違い」
について、毎回学会で熱い論議が繰り広げられています。
勉強すると面白いので、
ついつい医師の知識欲や
理論構築に対する欲求がくすぐられますし、
私も論文を読むのは比較的好きです。
ただ、人の性格と同じように肌の性質は千差万別。
万人のどんなしみも一発でとれる
パーフェクトな装置というのは
残念ながら存在しません。
ピコレーザーを使用すると
色素沈着のリスクが低くなる
と言われています。
(賛否両論です)
しかし、ピコレーザーを使用すると
「色素沈着が全く生じない」
という論文を、私は見たことがありませんし
そう主張されているドクターも知りません。
私たちアジア人は色素沈着をとても起こしやすい人種です。
レーザーを使用するときには
それがピコ秒レーザーであれ、ナノ秒レーザーであれ
色素沈着対策を無視することはできません。
レーザー治療後の色素沈着。もとのシミよりは薄いのですが、もやもやと色素が出てきてしまっています。
レチノールとハイドロキノンという2種の外用薬による治療開始後4か月。丸くメイクをふきとった跡がみえますが、色素はほぼ完全消失しています。
色素沈着は出ない人のほうが多いのですが
でてしまったときのケアはとても大切。
当院では色素沈着の治療までしっかりと行います。
レーザーを照射して、その跡がどうなったかも
必ず診察にお越しいただいています。
患者さんは平均して知的レベルの高い方が多いので、
色素沈着を起こすリスクについて
冷静に理解いただけることが多いですし、
その後のケアも十分に時間をかけて
きちんと行っていただけますので
よい結果につながっています(^^)
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土屋 沙緒
Sunao Tsuchiya
京都の美容外科・美容皮膚科すなおクリニックの院長。医師として、そして一女性の立場から、ちょっと役立つ美容情報をお届けします。