美容コラム
蒙古襞(もうこひだ)と末広型・平行型-二重のデザインについてー
2026/08/27
こんにちは。
山下です。
「平行型の二重に憧れています」
「お人形のようなくっきりパッチリな目にしたい」
「どうせやるなら大きく変えたい」
上瞼のカウンセリングで時々、こうしたご希望をいただくことがあります。
雑誌やSNSで紹介される華やかな平行型の二重に憧れる気持ちは、私もよく理解できます。
ただ、その一方で「本当にその形が、あなたの目元に一番似合うデザインなのか」は、また別の問題です。
今回は、日本人を含むアジア人の目元に特徴的な「蒙古襞(もうこひだ)」という構造と、二重の見え方との関係についてお話しします。

蒙古襞とは何か
蒙古襞とは、目頭側にある皮膚のひだのことです。
アジア人の多くはこの蒙古襞が発達しており、目頭を覆うように皮膚が張り出しています。
欧米人の目元にはこの構造がほとんど見られないため、二重の形にも人種的な違いが生まれます。
蒙古襞がしっかりしていると、二重の線が目頭側で皮膚に隠れやすくなり、目頭から離れた位置で二重の線が始まる「末広型」になりやすい傾向があります。
逆に蒙古襞が弱い、あるいはほとんどない方は、目頭から目尻まで均等な幅の線が入る「平行型」になりやすいのです。

末広型と平行型、それぞれの見え方
末広型は、蒙古襞に沿って自然になじむ形で日本人を含むアジア人になじみやすい形です。
一方の平行型は、目頭側まで二重の線がくっきりと見え、いわゆる「ぱっちり」とした華やかな印象を与えます。
写真映えするデザインとして人気が高いのも事実です。
ただし、蒙古襞がしっかり発達している方に無理やり平行型のラインをデザインすると、開瞼時に不自然な段差や、2本目の重瞼線が生じやすくなります。
時間の経過とともに線が乱れてきたりすることも少なくありません。蒙古襞がしっかりしている方に平行型の二重ラインを作成するには「目頭切開法」という別の手術を追加する必要があることも多いのです。

「作り込んだ顔」より「もとの自分らしさ」へ
近年、美容医療全体の潮流として「ナチュラルビューティー」という考え方が広がっています。
一目で「整形した」とわかるような作り込んだ印象よりも、もとの顔立ちや骨格、皮膚の質感を活かしながら、自然に垢抜けて見えるデザインが支持されるようになってきました。
二重の分野でも同じです。
蒙古襞がしっかりある方が、瞼の構造を無視して平行型を目指すと、「不自然さ」につながってしまうことがあります。
逆に、蒙古襞の形状を活かした末広型や、蒙古襞をやや弱めて中間的な形に整える程度のデザインのほうが、圧倒的に自然で、本人の顔立ちに調和した仕上がりになるケースを、私はこれまで数多く診てきました。
大切なのは「調和」
カウンセリングでは、なりたいイメージを伺いながらも、シミュレーションを通じてどんなデザインがお顔に調和しそうかを一緒に見ていきます。
憧れの形と、ご自身に本当に似合う形。その両方を天秤にかけながら、後悔のない選択をしていただきたいと考えています。
このコラムを書いた医師
医師/日本形成外科学会認定専門医
山下 医師 Dr.Yamashita
上眼瞼手術・注入のエキスパート
目に見える結果と心に届く安心・輝きを提供します
形成外科医として技術を磨いており、手術の傷跡が綺麗になるように丁寧な施術を心がけています。
皆様の笑顔がより一層輝きますように、誠心誠意努めさせていただきます。
些細なことでも、ご相談いただけますと嬉しいです。
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